国内外の教育機関で開催されているシーズンプログラムをお探しなら、Edu.torチューターに個別相談をしてみませんか? 進路相談だけでなく、サマースクール、ウィンタースクール、スプリングスクールについても詳しいチューターがいます。「英語を学ぶプログラムはどこがいい?」「おすすめのシーズンプログラムは?」「英語を使って学びたいことがあるのですが?」といった質問とともに、お子さまのグローバル教育についても一緒に考えていきましょう。
この記事では一例として、Edu.torのMayukoチューターのお子さん、Marikaさん(高校1年生・仮名)がこの夏(2023年)に体験したサマースクールをご紹介します。シーズンプログラムをどうやって見つけて応募したのか、どのような学びが得られたかなどの体験談です。Edu.torチューターへのご相談前に、情報収集としてぜひご一読ください。
イギリス現地で行われるサマースクールに応募……下調べや事前準備は?
小学校卒業まで国内外のインターナショナルスクールに通い、小5で英検1級に合格したというMarikaさん。現在、私立中高一貫校に通う高校1年生です。海外大学への進学を考えていることもあり、今夏のサマースクールを検討し、インターネットで検索をしていたのが今年の4月。16歳から19歳を対象にしているイギリス・オックスフォードで開催の「John Locke Institute(非営利の高等教育機関)」が主催する、約2週間のサマースクールの存在を知ったのだそう。オックスフォード大学やケンブリッジ大学などの教員が講師をするプログラムで、哲学・政治学・経済学といった日本の高校ではあまり触れない学問領域を学べる点に魅力を感じ、応募を決意したそうです。
費用は、通っている学校が開催する、アメリカの有名大学で行われるサマープログラムに比べて、3分の2程度だったそうで、直接アプローチするとかなり安くなることが判明。選考は5月に実施され、1次選考は学校の成績などの書類のほか、「なぜ参加を希望するのか」「どのように『John Locke Institute』のコミュニティに貢献できるのか」などを記した英語エッセイを求められたのだとか。2次選考では、1対1の英語でのオンラインインタビューが20分あったとのことです。インタビューでは「何に興味があるのか」「周りの人と違う意見を持っているトピックについて話してほしい」「日本の人々はこういう事象についてどう考えているのか」など、日本のことについても質問が!
ーー倍率が10倍だったらしく、メールで合格通知を受け取ったときには大喜び。本格的なサマースクールともなれば、選考の通過が必要になるのですね。
イギリス・オックスフォード郊外の寄宿学校の寮に滞在したサマースクール……その内容は?
インターの基本的な教育として一番に注目されるのが、語学力です。英語がネイティブレベルで磨かれることに加え、基本的には日本語での授業や第二外国語の授業が展開されています。カリキュラムの内容はもちろん、先生や児童・生徒が国際的であることから、異文化理解力、非認知力、自己表現力も養われるといわれています。
また、一般的な日本の一条校とは異なり、先生と黒板の方向を見ての講義型の授業だけでなく、机をサークル型にして議論する双方向の授業が行われることが多いのが特徴です。一般的に自由な校風のところばかりですが、ルールを破った場合の罰則などは意外に厳しいこともあります。まさに海外の現地校と同様の雰囲気だといえます。
今年の8月上旬に、Marikaさんは単身でイギリスへ。参加者は約140人だったそうですが、日本からの参加者はMarikaさんだけで、アメリカ、イギリス、中国からの参加者が主だったそうです。
イギリスのオックスフォード大学のカレッジに滞在すると思い込んでいたそうですが(きちんと調べておくべきだったとのこと)、オックスフォード郊外にある1847年創立の名門寄宿学校「ラドリー・カレッジ」の個室で約2週間過ごしたそうです。緑豊かで雄大な敷地に建てられたレンガ造りの建物でイギリスらしさは存分に感じたとのこと。オックスフォード大学の2つのカレッジを見学するプログラム、講師陣の約半数はオックスフォード大学の教員、アカデミックなサマースクール、といった特徴は大満足だったとか。
哲学・政治学・経済学を学ぶ「PPE(Philosophy, Politics & Economics)」コースを選んだMarikaさんのスケジュールは、9時からの朝食後に午前中は10時から45分ずつの講義を2、3コマ。昼食後の13時30分からは午前中の講義に関するディスカッションを30分間ずつ、2、3回。同年齢の生徒同士で話せるようにと8人ほどのグループ編成に、教員が一人ずつ付く形だったそうです。
ーー講義型の授業が多く、講義ではテキストが使われなかったといいます。海外ならデマの教育のかたちと言えますね。知識や理論を知っている前提で話が進むため、最初は講義についていくのが大変だったそうですが、前向きに頑張られたようですね。
最終日のテストがイギリスらしい口頭試問ふう!?……思考力を伸ばす取り組み!
講義最終日にMarikaさんが体験したのは、8組くらいのペアが皆の前で発表するというテスト。「アメリカの銃規制のあり方」「第2次世界大戦での原爆投下の是非」といったテーマが取り上げられ、「本心からの意見なのか、本心とは真逆の意見なのかを当てる」というプログラムだったそうです。
「この人は本心でこう言っているに違いない」と感じた人が、実は本心とは真逆の意見を言っていたりと、その種あかしが話されたときにはとても盛り上がったとのこと。また、教授たちからは「あなたの言ったことの中で、この点についてはどう思っているか」といった、自分と異なる立場の人の思考を理解していないと答えられないような質問が投げかけられたそうです。
「違う意見を語る人を否定せず、話し合いのプロセスの中で自分はどう思うのかを冷静に考え、納得できることがある場合に自らの意見を変えていったり……。思考力を伸ばすには、こういう取り組みが必要なんだと感じました!」とMarikaさん。
ーー帰国後に振り返ってみると、イギリスでのサマースクールの2週間は、「しっかりと勉強できた経験」と実感しているそうです。自分と違う意見を持つ他者を理解する姿勢、自分の適性や進路を考える上での貴重な体験、それが収穫だったとのこと。
今回は本格的なサマースクール体験をお伝えしましたが、英語のレベルや学びたいことにより様々なプログラムがあるので、ご興味があるかたはEdu.torチューターへお気軽にご相談ください。初回は無料でご相談できます⇒Edu.tor個別相談サービス